株式会社アイシェアの調査によると、ストリートビューの認知率は70.2%という結果がでた。世代別に見ると、男性で73.2%、女性で 66.0%、20代で66.7%、30代で72.1%、40代で74.5%と、女性より男性、また世代が高いほど認知度が高かった。
現在は大都市圏に限られたサービスだが、今後、全国で見られるようになった場合に懸念されることを複数回答形式で聞いたところ、67.6%が「プライバシー侵害の不安」を挙げた。次いで「犯罪に使われないか不安」が58.0%、「もし見せたくないものが映ったら削除申請できるか不安」が43.6%、「そもそも勝手に家が晒されることに遺憾」が37.0%だった。いずれの項目も男性より女性のほうが不安と感じている比率が高く、中でも「プライバシー侵害の不安」と答えた女性は73.7%にのぼり、男性の63.2%を10ポイント以上上回った。世代別では年代が低いほど不安を感じている比率が高く、「プライバシー侵害の不安」は20代が77.8%だったのに対し、30代は67.2%、40代は63.3%と顕著な差が見られた。
ストリートビューの便利な使い方、おもしろい使い方について、自由回答形式で聞いたところ、旅先や未知の訪問先の「下見」や「道案内」を想定している意見や、ホテル、商店などの外観や集合場所の景観を確かめる手段を想定した使い途が多かった。また、「いながらにその場所を訪れた気分になる」といった娯楽的な利用法も目についた。一方「使い方がわからない」といった意見も多く、今後の動向が注目される。
<意識調査>ストリートビューに関する意識調査 ブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアは同社が提供するサービス会員・・・≫続き
本ブログsv.ne.tvでも過去150件以上のストリートビュースポットを紹介して来たが、既に一部プライバシー侵害が懸念される画像は削除されている。その反面、ストリートビューをうまく活用した不動産サイトも出てきており、今後の動きが注目される。
しかし、本当にストリートビューの功績が評価されるのは、今から50年後、100年後かも知れない。22世紀になって、パソコンの画面上で100年前の街並みを歩きながら、昔の人の生活ぶりを見るのは楽しいであろう。洗濯物が干したままのベランダや、モザイク無しの人の顔が写っていてもそれは歴史的に価値がある資料となるだろう。
コメントする